冬に鬱(うつ)が増える理由と対策

日照時間の短くなる冬季に起こりやすいのがウインターブルー(冬季うつ)です。
『鬱(うつ)病』発症とまでいかなくても、なんとなく憂鬱とかなんとなくブルーな気持ちにはだれでもなりやすいこの季節・・
その理由と対策を紹介します。

ウインターブルー(冬季うつ)が発生する理由

冬季は日照時間が減少して紫外線量が減少します。
また、寒くて屋外に出る機会が減ったり、厚着になったりで紫外線を浴びる機会が極端に減ります。

人の身体は、皮膚で紫外線を浴びる事でビタミンDを産生します。
ビタミンDは脳内の神経伝達物質セロトニンを合成する為に必要な物質です。

なので、紫外線を浴びる量が減る冬季にセロトニン産生が減り、鬱々とした気分になってしまうのです。

冬季のうつ症は20~30代の女性に多い

『冬季のうつ症』は20代から30代の女性に多いというデータがあります。

そして、緯度30度を超える地域では『冬季のうつ』発症の比率が高いと言われます。
日本は九州以北は緯度30度上となります。
緯度の低い(緯度0度は赤道)地域では『冬季のうつ』発症率が低いそうです。

若い女性に多く、緯度30度以上、冬季に発症しやすい『冬季のうつ症』・・・
うつ発症には様々な原因が関与しますが、紫外線との関連は医科学的に明らかにされている重要な要因の一つです。

紫外線は、適度に浴びる事で体内でのビタミンD産生を促してくれます。
サーファーは『鬱(うつ)』にならない・・と、言われています。
紫外線を浴びて血中ビタミンD濃度を保つことで『鬱(うつ)』の発症を予防できます。

昨今のビタミンD事情は?

●昨今の若い女性は極端に紫外線をカットする為、体内のビタミンD濃度が低い傾向があります。
 ※近年、くる病(幼児の骨軟化症)の発症率が上がっています。
  これは、母体のビタミンDレベルが低いのが原因です。

●日本人の食習慣が欧米化して肉食が増え魚食が減り、ビタミンD不足が常態化しています。
 ※お魚にビタミンDが含まれれいます。

そして・・
●日本の緯度では冬季に紫外線量が低下して体内のビタミンD産生量が不足します。

れらにより、ビタミンDレベルが低下して『冬季のうつ症』を増やしています。

冬季うつ対策は・・ビタミンDの強化!!

冬季うつの対策は、ビタミンD強化です。

どうやって体内のビタミンDレベルを上げればよいのか?

次の三つがあげられます。

❶日光浴
❷ビタミンDを食事から摂る
❸ビタミンDをサプリから摂る

❶日光浴

週3回、一日の中で冬季30分、夏季15分程度を屋外で活動するだけでビタミンDは十分産生されます。
ガラス越しではUVカットされているので効果は期待出来ません。
わざわざ太陽を仰ぎ見る必要はありません。
普通に通勤・通学・散歩などで大丈夫です。
ただし、冬季の日傘・UVカット化粧品は控えましょう。

❷ビタミンDを食事から摂る

ビタミンDを多く含む食材はシイタケなどのキノコ類や魚介類(特に内臓)ですが、体内で有効活用されるのはビタミンD3と言われる魚介類のビタミンDです。
内臓ごと食べられるシラス・ジャコ・シシャモ・サンマなどや鮭がおススメです。
※養殖サーモンは鮭とは別物です。環境ホルモンや重金属の問題があるので注意して下さい。

❸ビタミンDをサプリから摂る

ビタミンDサプリは主に『羊毛からつくるもの』『タラの肝油からつくるもの』があります。
昨今は、羊毛からつくるものが安価な為普及しています。
タラの肝油は明治の頃より日本薬局方(日本国のお薬指定書)に記載される伝統的な栄養補助食品です。
肝油にはビタミンAやEPA(魚油)も含まれているので相乗効果も期待出来ますね。

ビタミンDの働き(紹介)

ちなみに、ビタミンDの主要な働きは、骨の形成・抗炎症効果・免疫調整効果などがあります。

なので、冬の風邪予防(新型コロナウイルスなどの感染症対策含む)に大変効果があります。

そのほかに、ビタミンDにより予防が期待できる不調や疾患には次の様なものがあります。

脳梗塞・心不全・動脈硬化・冷え性・糖尿病・脂肪肝・がん・白血病・骨粗しょう症・サルコペニア・貧血・喘息・花粉症
アトピー性皮膚炎・自己免疫疾患・線維筋痛症・不妊症・不育症・認知症・うつ症・統合失調症・虫歯・くる病・各種感染症

さらに、血中ビタミンD不足が死亡率を1.26倍上昇させるというデータもあります。

みなさん、ビタミンDを意識してウインターブルー(冬季うつ)をやっつけましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

適切な身体刺激(自律神経整体&腸もみ)も【冬季鬱(うつ)】に大変効果的です。

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